花が咲く前に食べよう 菜の花の料理

花が咲く前に食べよう 菜の花の料理

菜の花とは

「菜の花」という名前は特定の植物を指すのではなく、アブラナ科アブラナ属すべての花のことを総称しています。

菜の花の仲間

野菜として一般的に売られている菜の花は、スーパーなどではあまり細かく分類されずに並んでいることが多いようですが、どれもアブラナ科の植物の花芽や葉茎です。

・菜の花

主につぼみの部分を食べる「花菜(はなな)」と葉の部分を青菜として収穫する「なばな」があります。

・かき菜

栃木県佐野市周辺で古くから作られてきた伝統野菜で、アブラナ科の在来種とされています。

伸びてくる若い花芽を掻き取って収穫することから、この名前がついたようです。

・のらぼう菜

埼玉県比企地域の伝統野菜で、江戸中期の飢饉を救った野菜として知られています。

西洋アブラナの系統で、伸びた花芽を摘んでも次々と脇芽が出てきますが、穂先から30㎝ほどのやわらかい部分を収穫します。

菜の花の油「菜種油」

主に西洋アブラナの種子から採取した植物油脂を菜種油と呼びます。

食用とするほか、江戸時代には行燈(あんどん)の燃料としても使われるようになり、全国各地で菜の花が栽培されていました。

菜種油は明治時時代になって石油のランプが登場するまで、灯りの燃料として使われていました。

現在は品種改良され、食用の菜の花と菜種油用の菜の花は異なる品種が使われています。

菜の花の選び方と保存方法

菜の花は葉と茎に張りがあってやわらかく、切り口がみずみずしいものを選びましょう。

つぼみは小さく締まっているものが良品で、花が開くと苦味が強くなるといわれます。

菜の花は乾燥しやすいので、購入後は湿らせたキッチンペーパーなどに包んでから保存用のチャック袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室で立てて保存します。

日持ちはしないので、できるだけ早く食べるようにしましょう。

食べきれない場合は、冷凍することができます。かためにゆでて冷水にとり、しっかりと水分を拭きとってから根元とつぼみの部分に切り分け、使いやすい量に分けてラップで包みます。

さらに冷凍用の保存袋に入れて空気を抜いてから口を閉じて冷凍しましょう。ゆでずに生のまま冷凍することもできます。

生のまま冷凍する場合は、ボウルなどに水をため、つぼみの部分に流水をあてながらよく洗い水分を拭きとります。

根元部分を少し切り落としてから、使いやすい量に分けてラップに包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍しましょう。

菜の花の栄養と効果

菜の花にはビタミンやミネラルが豊富に含まれています。

カルシウムや鉄は葉野菜の中でもトップクラスであり、ビタミンCはほうれん草の2倍も含まれています。

2~3月の旬の時期には積極的に食べたい野菜のひとつです。

βカロテン

緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイド色素の一種で強い抗酸化作用を持ち、過剰な活性酸素が原因となる疾患の予防に効果が期待されます。

体内では必要に応じてビタミンAに変換され、ビタミンAとして働きます。

ビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保ったり、正常な視機能の維持にも必要です。

ビタミンE

ビタミンEも強い抗酸化作用を持ち、過剰な活性酸素から体を守る効果があるほか、末梢の毛細血管を拡張する働きがあり血流を促進します。

血行障害が原因の肩こりや冷え性などに有効です。

ビタミンK

ビタミンKは脂溶性のビタミンです。

正常な血液の凝固には欠かせないビタミンであるほか、腸でのカルシウムの吸収を助ける働きがあり、骨の健康にも重要なビタミンです。

葉酸

葉酸はビタミンB群の一種で、ビタミンB12とともに正常な赤血球の合成に必要です。

また胎児の正常な発育にもかかわっており、妊娠の初期に不足すると胎児の神経管閉鎖障害のリスクが高まると考えられています。

ビタミンC

ビタミンCは人の体内では合成できないため、食事から摂る必要があります。

抗酸化作用を持ち、皮膚や粘膜の健康を保ちます。肌のハリを維持したり、シミの予防などの美肌効果や免疫力を高める効果、抗ストレス作用など、さまざまな健康効果があります。

カルシウム

カルシウムは骨や歯の主な構成成分であるほか、正常な血液の凝固や筋肉の収縮、神経の伝達などにかかわっています。

そのため、血液中のカルシウム濃度は常に一定に保たれていますが、カルシウムが不足すると骨に蓄えておいたカルシウムが血液中に溶け出して不足分を補います。

閉経後の女性は女性ホルモンの影響で急激に骨密度が低下することがわかっており、積極的にカルシウムを摂ることが勧められています。

鉄は赤血球の構成成分であり、全身の細胞に酸素を運ぶ重要な役割があります。

鉄の不足によって鉄欠乏性貧血を引き起こし、全身に十分な酸素が行き届かなくなるため、頭痛やめまい、息切れ、倦怠感などの症状が現れます。

菜の花の料理

菜の花の料理というと、「からし和え」が古くからよく作られている料理です。

の花のほろ苦さとからしの刺激がよく合いますが、わさびでも同じようにおいしく作ることができます。

【菜の花のわさびマヨ和え】

菜の花のわさびマヨ和え

【材料】(3~4人分)
・菜の花         200g
・マヨネーズ       大さじ2
・わさびチューブ     小さじ1/2~
・めんつゆ(4倍濃縮)  大さじ1
・白すりごま       大さじ1

【作り方】

①菜の花は3~4㎝長さに切り分け、つぼみの付いた先端と葉、茎は根元と中央で同じくらいの太さにまとめて分けておきます。

作り方①

②鍋にたっぷりのお湯を沸かし、茎の太い部分から順に、10~20秒ずつ時間差をつけてゆでていきます。

作り方②

作り方②

作り方②

③ゆであがったらざるにあげ、冷水にとって冷まします。水分をしぼってボウルに入れておきましょう。

④調味料を混ぜ、和え衣を作ります。わさびの量は味をみて調節してください。

作り方④

⑤菜の花を和え衣と混ぜてできあがりです。

作り方⑤

※めんつゆは商品によって濃縮倍率が異なります。味をみながら量を調節しましょう。めんつゆだけでは塩味が足りない場合、しょう油で調節しましょう。

まとめ

菜の花は特定の植物を指しているのではなく、アブラナ科の植物の総称です。

古くから栽培されており、食用のほか菜種油の原料としても利用されてきました。

現在は品種改良により、食用の菜の花もいろいろな商品が出回っています。

菜の花はとても栄養豊富な野菜です。

通年で店頭に並ぶ商品もありますが、やはり旬の時期にはスーパーなどでも多く目にします。

旬のおいしさと栄養がたっぷりの菜の花を積極的に利用しましょう。

【まごころケア食】のお弁当は食材にこだわり、季節を感じる食材や調理方法で、見た目も味も飽きずに食べることができます。

定番のメニューもひと工夫されて、違った料理のように楽しめるものもあります。

栄養士が監修しており栄養バランスが整っているので、安心して食べることができます。

ぜひお試しください。

この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

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