大根ステーキの簡単おいしいレシピ

大根ステーキの簡単おいしいレシピ
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

大根とはどんな食材?

大根はアブラナ科の1年草で、古くから親しまれている野菜のひとつです。

大根にはとても多くの種類があり日本では白いものが一般的ですが、海外では中まで赤いものや、黒っぽい大根もあります。「かいわれ大根」は大根のスプラウトです。

大根の名前

現在は「大根(だいこん)」の名前が一般的ですが、大根は古くから日本に存在しており、いくつもの呼び名が存在しています。

古事記には「淤富泥(おほね)」とあり、語源は「おおね=大きい根」の意味からといわれています。

これに「大根」の漢字があてられて「だいこん」と呼ばれるようになりました。

また春の七草の中では「すずしろ」と呼ばれ、「すず」は「涼しい」、「しろ」は「白」を表し、すがすがしく白い根を表現して「涼白」や「清白」と表記されたり、かぶの別名である「すずな」に呼応して「菘代(すずしろ)」と表記されることもあります。

また中国から伝わった「蘿蔔(らふく)」という別名もあります

大根の辛味

大根は冬大根よりも夏大根の方が辛みが強く、同じ大根でも葉に近い部分よりも先端部分の方が辛みが強いといわれます。

大根の辛味はイソチオシアネートという成分ですが、大根にはイソチオシアネートのもととなる成分であるグルコシノレートが含まれています。

グルコシノレート自体に辛味はありませんが、大根に含まれているミロシナーゼという酵素によってグルコシノレートがイソチオシアネートに変化して辛味を生じます。

グルコシノレートとミロシナーゼは大根の別々の場所に存在していますが、大根をすりおろすことでお互いが接触して酵素反応が起きイソチオシアネートが発生します。

イソチオシアネートには殺菌作用があり、胃潰瘍や胃がんの原因となるヘリコバクターピロリに対しても抗菌作用があるといわれています。

また胃液の分泌を促進したり、整腸作用があるともいわれており、大根に含まれるジアスターゼやプロテアーゼなど消化を助ける酵素の効果とともに、大根が胃腸によいといわれる理由といえます。

大根に含まれる栄養

大根は淡色野菜ですが、大根の葉はβカロテンを多く含むので緑黄色野菜に分類されます。

大根

・ビタミンB6

ビタミンB6はタンパク質の代謝に必要であり成長を促進します。また脂質の代謝を助け、脂肪肝を予防する効果があるといわれています。

・葉酸

ビタミンB群の仲間で、ビタミンB12とともに正常な赤血球の形成を助ける働きがあります。

また胎児の成長に重要なビタミンであり、妊娠初期に形成される胎児の神経管の発達に必要で、神経管閉鎖障害の予防に役立ちます。

出産後も乳幼児の発育に影響を及ぼすため、妊娠中だけではなく授乳中も十分に葉酸を摂ることが必要です。

・カリウム

カリウムは体内でナトリウムとバランスをとっており、適量のカリウム摂取はナトリウムの排出を促して、高血圧の予防効果やむくみの解消が期待できます。

・ビタミンC

ビタミンCはコラーゲンの合成や免疫力アップ、抗ストレス作用、鉄の吸収促進など、さまざまな役割を持つビタミンです。

人は体内でビタミンCを作ることができないため、食品から摂る必要があります。

また水溶性で体内にためておくことができないので毎日継続的に摂ることが必要です。

大根の葉

・ビタミンA

大根に豊富に含まれているβカロテンは、カロテノイド色素の一種で強い抗酸化作用を持ちます。体内では必要に応じてビタミンAに変換され、粘膜や皮膚の健康維持や視機能の維持に役立ちます。

・ビタミンE

非常に強い抗酸化力があり、活性酸素から体を守ります。毛細血管を拡張して血流を促進するので、血行障害が原因の肩こりや冷え性などの改善が期待できます。

・ビタミンK

体内では正常な血液の凝固や健康な骨の維持にかかわっており、不足すると出血したときに血が止まりにくくなったり、骨粗しょう症のリスクが高まる可能性があります。

・カルシウム

カルシウムは骨や歯の構成成分として重要なミネラルです。また筋肉の収縮や、正常な神経伝達にも必要です。

・鉄

鉄は赤血球のヘモグロビンの構成成分であり全身に酸素を運ぶ重要な役割があります。

不足すると鉄欠乏性貧血を引き起こし、めまいや息切れなどの症状や、運動機能の低下、低体温の要因となることもあります。

大根ステーキのレシピ

大根にしっかりと焼き目をつけた方が、香ばしさが加わっておいしくなります。大根の葉がついている場合は、食べやすい長さに切って一緒に炒めて食べましょう。

【大根ステーキ】

大根ステーキ

【材料】(3人分)
・大根         250g
・青じそ        2枚
・ごま油        小さじ2
・しょう油       小さじ2
・オイスターソース   小さじ2
・はちみつ       小さじ2

作り方

【作り方】

1.大根は洗って2~3㎝くらいの厚さに輪切りにして、皮を厚めにむきます。片面に格子に切り込み(隠し包丁)を入れておきます。

作り方①

2.大根を耐熱の皿や容器に重ならないように並べ、500Wの電子レンジで1分加熱します。裏返して同様に500Wで1分加熱します。

3.青じそは洗って水分をよくきって、千切りにしておきます。

4.しょう油、オイスターソース、はちみつは、あらかじめ混ぜておきます。

5.フライパンにごま油を入れ、大根の切れ目を入れた面を下にして並べ、火をつけます。

作り方⑤

6.焼き目がついたら裏返して焼き、焼き色がついて中心まで火が通ったら、4.の調味料を入れます。

7.大根を何度か裏返して調味料をからめながら焼き、汁気が減ってとろみがついてきたらできあがりです。

作り方⑦

作り方⑦

8.器に盛り付け、青じそを飾りましょう。
※今回は直径が6~7㎝くらいの細めの大根を使っています。太い大根でも作り方は同じですが、適宜、調味料の量は調節してください。

※隠し包丁と電子レンジの予備過熱で、短時間でも味がしみ込みます。電子レンジの機種によって加熱の状態が異なるので、加熱時間は様子をみながら調節して下さい。

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【大根ステーキの栄養量】
上記の材料で作った場合の、おおよそ1人分の栄養量です。

エネルギー:90Kcal
タンパク質:1.5g
脂質:4.1g
糖質:10.3g
レチノール活性当量:9㎍
ビタミンD:0.0㎍
ビタミンB1:0.03㎎
ビタミンB2:0.03㎎
ビタミンB6:0.06㎎
ビタミンB12:0.1㎍
ビタミンC:14㎎
カルシウム:33㎎
鉄:0.4㎎
亜鉛:0.4㎎
食塩相当量:1.6g

大根レシピのまとめ

大根は古くから日本人に親しまれている野菜のひとつです。現在は一般的に「大根」と呼ばれていますが、他にもいくつもの呼び名があります。

大根の辛味成分はイソチオシアネートであり、殺菌作用によって胃潰瘍や胃がんの予防効果が期待されています。

大根の白い部分は淡色野菜、葉の部分は緑黄色野菜に分類され、それぞれいろいろなビタミン、ミネラルを含んでいます。

健康に毎日を過ごすためには、栄養バランスのよいお食事が欠かせません。

ビタミンやミネラルの中には、体内にためておくことができないものも多く、毎日継続的に摂取することが望ましいものが多くあります。

しかし毎日継続的に栄養バランスの整った食事を用意するのはとても大変です。

【まごころケア食】のお弁当は栄養士が監修しており、忙しい日や疲れてしまった日でも電子レンジであたためるだけで栄養バランスの整ったお食事を摂ることができます。

ぜひお試しください。

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この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

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