アレンジいろいろ 青じそのパスタ

アレンジいろいろ 青じそのパスタ
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

青じそとはどんな食材?

「大葉」とも呼ばれますが、正式名称は「青じそ」です。特有の香りがあり、香味野菜として利用されることが多い緑黄色野菜です。青じそにはさまざまな効果が期待される機能性成分が含まれています。

ロスマリン酸

ロスマリン酸は、シソ科の植物に含まれるポリフェノールの一種です。抗酸化作用や抗炎症作用のほか、花粉症などのアレルギー性鼻炎を緩和する効果があるといわれています。

また近年は、ロスマリン酸が脳の機能に与える影響についても研究が進められており、神経伝達物質であるドーパミンの量を増やして脳の機能を維持したり、脳の酸化ストレスを減らす働きやアルツハイマー型認知症の予防にも効果が期待されています。

またうつ症状や不安症状を軽減する効果もあるといわれています。

ぺリルアルデヒド

ぺリルアルデヒドは、青じその主な香り成分です。ぺリルアルデヒドが嗅覚の神経を刺激することで胃酸の分泌が促進され、食欲増進の効果があるといわれています。

また血管拡張作用があることから高血圧の予防効果も期待されます。青じそには古くから、食中毒の予防効果があることが知られていますが、それもペリルアルデヒドの抗菌作用によるものです。

青じそパスタのアレンジ

青じそは清涼感のある香りで、薬味やつま、料理の彩りなどに少量でも大活躍です。和食のイメージが強い青じそですがパスタにもピッタリで、いろいろなバリエーションで楽しめます。

・青じそのオイルパスタ

材料(1人分):パスタ100g、にんにく1かけ、オリーブオイル大さじ1、青じそ20枚
塩・こしょう適量

作り方:シンプルに、具は青じそだけをたっぷり入れたオイルパスタです。

みじん切りにしたにんにくとオリーブオイルを弱火でゆっくりと過熱し、オイルににんにくの香りが移ったら、ゆであがったパスタを入れてオイルを絡めます。

刻んだ青じそを混ぜて、塩とこしょうで味を調えたらできあがりです。青じそはたっぷり使いましょう。

・青じそとしらすのトマトパスタ

材料(1人分):パスタ100g、にんにく1かけ、オリーブオイル大さじ1、青じそ10枚
トマト1個、しらす大さじ1、塩・こしょう適量

作り方:みじん切りにしたにんにくとオリーブオイルを弱火でゆっくりと過熱し、オイルににんにくの香りが移ったら、角切りにしたトマトを炒めます。

トマトの角がとれた程度で火を止め、ボールに入れて冷やしておきます。

ゆでたパスタを冷水でしめて、水分をよくきります。冷やしておいたトマトにきざんだ青じそとしらす、パスタを入れてよく和え、塩とこしょうで味を整えてできあがりです。

火を使う時間が短いので、暑い日にもピッタリです。

・青じそとツナのクリームパスタ

材料(1人分):パスタ100g、にんにく1かけ、オリーブオイル大さじ1、青じそ10枚
ツナ1/2缶、生クリーム100ml、コンソメ小さじ1/2、塩・こしょう適量

作り方:青じそはクリームパスタにも合います。濃厚なクリームに負けないよう、青じそは大きめに手でちぎって使いましょう。

みじん切りにしたにんにくとオリーブオイルを弱火でゆっくりと過熱し、オイルににんにくの香りが移ったら、油をきったツナ缶を入れて炒めます。

生クリームを入れたらコンソメを入れ、ゆでたパスタとちぎった青じそを入れて手早く合わせ、塩とこしょうで味を整えてできあがりです。

青じその栄養

青じそは通年で出回っていますが、本来の旬は初夏から夏です。旬の時期には、スーパーで売られている青じそもひと回り大きくなり、価格も安くなっていることがあります。

青じそには多くのビタミンやミネラルが含まれていますが、βカロテンとビタミンKは非常に多く含まれており、特にβカロテンの含有量は野菜の中でもトップクラスです。

他にもビタミンEやビタミンB群も豊富なので、薬味や彩りとしてだけではなく、積極的に摂りたい野菜といえます。薬膳では気の巡りを改善して胃腸の働きを回復するので、食欲増進や腹部膨満感の改善に役立ちます。

魚介類の食中毒予防や食あたりの嘔吐や下痢などの症状にも効果的であり、刺身のつまとして添えられているのは、非常に理にかなっているといえます。

また漢方で赤じそは「蘇葉(そよう)」という生薬としても利用されています。

青じそのパスタのレシピ

【青じそときのこの和風パスタ】

青じそときのこの和風パスタ

【材料】(2人分)
・パスタ       200g
・青じそ       20枚
・しいたけ      3個(約50g)
・しめじ       1パック
・ベーコン      35g
・にんにく      1かけ
・オリーブオイル   小さじ1
・酒         大さじ1
・和風顆粒だし    小さじ1/2
・めんつゆ(4倍濃縮) 大さじ1
・しょう油      大さじ1
・バター       小さじ1

【作り方】

1.しいたけは軸を切り離してスライスします。軸も石づきを落としてスライスして使いましょう。しめじは石づきを切り落とし、小房に分けておきます。青じそは千切りにしておきます。

作り方①

2.フライパンにみじん切りにしたにんにくと、1㎝幅に切ったベーコンを入れ、オリーブオイル小さじ1を入れて弱火で炒めます。時間を見て、パスタをゆで始めましょう。

3.にんにくの香りがしてきたら火を少し強めて、しいたけとしめじを入れて炒めます。

作り方③

4.きのこがしんなりしてきたら、酒と和風顆粒だし、めんつゆとしょう油を入れて、パスタのゆで汁大さじ1~2を足します。

作り方④

5.ゆであがったパスタを入れてよく混ぜます。最後に青じそとバターを入れてよく混ぜ合わせたらできあがりです。

作り方⑤

【青じそときのこの和風パスタの栄養量】
上記の材料で作った場合の、おおよそ1人分の栄養量です。

エネルギー:531Kcal
カルシウム:37㎎
ビタミンD:0.4㎍
タンパク質:18.8g
鉄:2.2g
ビタミンB1:0.39㎎
脂質:13.0g
亜鉛:2.4㎎
ビタミンB2:0.25㎎
糖質:71.2g
ビタミンC:8㎎
ビタミンB6:0.33㎎
食塩相当量:3.2g
レチノール活性当量:59㎍
ビタミンB12:0.2㎍

『青じそパスタ』まとめ

青じそは初夏から夏が旬の緑黄色野菜です。薬味や添え物として利用されることが多いのですが、多くのビタミンやミネラルを含み、中でもβカロテンの含有量は野菜の中でトップクラスです。

機能性成分を含み、青じそのさわやかな香りの成分であるぺリルアルデヒドには殺菌作用や食欲増進作用、抗炎症作用、など多くの効果があるといわれます。

和食のイメージが強い青じそですがパスタとの相性は抜群で、いろいろな味のバリエーションが楽しめます。毎日のお食事の中に積極的にとり入れてみましょう。

季節の変わり目は自律神経のバランスが崩れやすく、体調がすぐれないことも多くなりがちです。旬の食材には、その時期に食べると健康維持に役立つ栄養素や機能性成分が含まれているといわれます。

現在は旬にかかわらず通年で手に入る食材が豊富であり、ありがたいことであると同時に、食材の旬がわかりにくくなっています。

【まごころケア食】のお弁当は食材にこだわり、季節感のあるメニューをとり入れています。体調がすぐれないときにも、手軽においしく、栄養バランスの整ったお食事を摂ることができます。ぜひお試しください。

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この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

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