ビタミンCの宝庫 ローズヒップとは

ビタミンCの宝庫 ローズヒップとは

ローズヒップとは

ローズヒップはバラの果実で、花が落ちた後に実をつけます。生育地域や生育環境によって大きさや形状、色などは異なり、現在は南米のチリが主な生産地となっています。

ローズヒップの歴史

インカ帝国では「不老不死」の薬として食べられていたといわれています。16世紀にスペイン軍がインカ帝国を滅ぼしたときにローズヒップがヨーロッパに伝わり、貴族たちが砂糖漬けにして食べていたといわれています。

第二次世界大戦時、ドイツ軍から物資の供給を絶たれたイギリスは、ビタミンCを補給するために重要な食材であった柑橘類が不足し国内で壊血病が広がる危険性が高まったことから、1941年保健省が子どもたちの栄養補給のためにローズヒップのシロップを配給したことがあるそうです。

また実の中にある種子から採れるローズヒップ油は、やけどや切り傷に効果があるとして、ヨーロッパでは古くから民間療法に利用されています。

ローズヒップ(食用)の種類

全てのバラにローズヒップが実るわけではなく、食用として利用されているローズヒップと花材用に使われるローズヒップは異なる品種です。花材用のローズヒップの中には、食べると体調に変化をきたす可能性もあるため注意しましょう。

・ロサ・ルゴーサ(ハマナス)

日本に自生するハマナスです。赤やピンク、白など、一重の大きな花を咲かせます。赤く大きな実が生り、食用とされます。

・ロサ・カニナ(ドッグ・ローズ)

ヨーロッパの野生種で、花は小ぶりで白~ピンクの一重咲きです。オレンジから赤色の実が生り、ローズヒップティーに利用されます。

ローズヒップの機能性

美肌効果

ローズヒップに含まれるビタミンCやビタミンEには強い抗酸化力があり、肌の構成成分であるヒアルロン酸やエラスチン、コラーゲンなどの生成を促進する作用があります。

また紫外線から肌を守るために生成されるメラニン色素は、皮膚の深部にあるチロシナーゼという酵素が活性化することで作られますが、ローズヒップに豊富に含まれるビタミンCはチロシナーゼの働きを阻害するため、シミのもととなるメラニン色素の生成を抑制することが期待できます。

脂肪燃焼効果

ローズヒップの種に含まれるポリフェノールの一種であるティリロサイドは、肝臓や筋肉において脂質代謝を促進し、内臓脂肪を減らす効果があると考えられています。

BMIが25以上30未満の肥満傾向のある健康な成人で、ローズヒップ由来のティリロサイドを含む食品を摂ったグループでは、ティリロサイド含まない食品を摂取したグループに比べて、腹部の総脂肪面積の平均値が有意に減少したという実験結果があります。

免疫力を高める

ローズヒップに豊富に含まれているビタミンCは、細菌やウイルスを攻撃する好中球の働きを活性化させると考えられていることから、免疫力を高めることが期待できます。

関節痛の緩和

ローズヒップには、炎症を促進する酵素であるシクロオキシゲナーゼの働きを和らげる作用があるといわれています。これにより、変形性関節症による関節の痛みを緩和する効果が報告されています。

気持ちを落ち着かせる効果

ビタミンCはアドレナリンや副腎皮質ホルモンの生成にかかわっており、さまざまなストレスによって体内のビタミンCの消費量が増大すると考えられています。

ビタミンCが不足することで、精神的な疲労に対する抵抗力が弱まる可能性があり、日ごろから十分にビタミンCを摂取することで精神的なストレスを軽減し、気持ちを安定させる効果が期待できます。

ローズヒップの栄養

カロテノイド

カロテノイドは自然界に存在する黄色や赤い色の色素です。

カロテン類とキサントフィル類に分けられ、ローズヒップにはカロテン類の代表ともいえるβカロテンと、キサントフィル類のルテインとゼアキサンチンを含みます。

βカロテンは、体内でビタミンAに変換されるプロビタミンA の中でも、最も効率よくビタミンAに変換され、ビタミンAとして働きます。ルテインとゼアキサンチンは体内では目の黄斑と呼ばれる網膜の中央に存在しており、網膜に有害な青い光を吸収し、活性酸素を除去することで網膜の細胞を守っています。

加齢性黄斑変性や白内障のリスクを低減させる効果や、紫外線やブルーライトから眼を守る効果があるとして期待されています。

ビタミンB2

水溶性のビタミンで、特に脂質の代謝を助ける働きがあります。

皮膚や粘膜、髪や爪などの再生にも必要です。酸や熱には比較的安定しているので、調理による損失は少ないビタミンといえます。エネルギー消費量の多い人はビタミンB2の必要量も多くなるので、運動量が多い人は積極的に摂るように心がけましょう。

ビタミンC

ローズヒップは、食品の中で最も多くビタミンCを含む食品ともいわれています。

ビタミンCは人の体内では合成できないため、食品から摂る必要があります。全身で細胞と細胞をつなぐ役割があるコラーゲンの合成に不可欠であるほか、鉄の吸収を促進したり、免疫機能を強化する働きもあります。

ビタミンCは熱に弱いビタミンですが、ローズヒップに含まれるビタミンCは、バイオフラボノイド(ビタミンP)や酵素によって守られており、壊れにくいと考えらえています。

ビタミンD

カルシウムの吸収を促進し、骨の成長を助けます。また殺菌作用のある抗菌ペプチドを作る働きがあり、細菌やウイルスに対して必要な免疫機能を促進します。

ビタミンE

ビタミンEは強い抗酸化作用を持ち、体内の脂質の酸化を防ぎます。

動脈硬化や血栓の予防、血圧の低下やLDLコレステロールの減少、細胞膜の健康を保つなどの働きがあり、生活習慣病などの、加齢に伴って発症リスクが高まる疾患の予防に役立つと考えられています。

食物繊維

ローズヒップには水溶性食物繊維(ペクチン)が豊富に含まれています。

お茶として飲んだ場合、飲んだ後の果実には不溶性食物繊維も残っているので、実も食べると無駄なく食物繊維を摂取することができます。

ヨーグルトと一緒に食べると、食物繊維とビフィズス菌や乳酸菌などの有用菌を一緒に摂ることができるため、腸内環境を整えるために効果的です。

薬膳の効果

甘い香りで鬱々とした気分の解消に効果があります。胸やお腹の張り、食欲不振の改善のほか、月経不順や月経痛、乳房の張りやしこりにも有効といわれています。

ローズヒップのレシピ

商品を開封後は、清潔な密閉容器に入れ替え、高温多湿、直射日光を避けて保存しましょう。

【ローズヒップジャム】

【ローズヒップジャム】

【材料】(作りやすい分量)

・ローズヒップ          100g
・水               300ml
・砂糖              30g
・はちみつ            大さじ2

 

【作り方】

1.ローズヒップを分量の水に浸けて、数時間から一晩おいてふやかしておきます。

作り方①

2.ローズヒップがふやけたら、砂糖を加えて火にかけます。今回は三温糖を使っています。

作り方②

3.沸騰したら火を弱めて煮詰めていきます。煮詰まってきたらはちみつを加えてできあがりです。熱いうちに煮沸消毒したビンに入れて保存しましょう。

作り方③

※砂糖とはちみつの量はお好みで調節してください。

※ローズヒップにはペクチンが多く含まれているため、煮ていくうちにとろみがついて焦げやすいことがあるので注意しましょう。

※他のフルーツとあわせて煮ると、とろみがついておいしいジャムができます。

まとめ

ローズヒップはバラの果実で、ビタミン類と食物繊維を豊富に含みます。特にビタミンCは、全ての食品の中でも最も多いといわれるほどの量が含まれており、さらに壊れにくい状態で含まれているので、効率よくビタミンCを摂ることができるといえます。

ビタミン類は食事の中の食品数を増やすようにすると、バランスよく摂取できます。食物繊維は、野菜や果物類を積極的に摂るようにすることが大切です。しかし多くの食品を購入して常備し、無駄なく使い切るのはなかなか難しいことです。

【まごころケア食】のお弁当は、1食の中に多くの食材が使われており、少量作るのが難しい食材やメニューも好きなときに食べることができます。食材の安全や味付けにもこだわっているので、塩分を控えたお弁当でも物足りなさはありません。ぜひお試しください。

https://magokoro-care-shoku.com/

記事一覧へ戻る